ミニマルビジネスのミニマルとは最小限・最低限のことを行うビジネスという意味ではない。もちろん「大小・高低・多少」なと程度を比較するのであれば、「小・低・少」の方に近い。
ミニマルビジネスはヒトを1人と限定
ミニマルビジネスは1人で行わなければならないかというとそんなことはない。1人から始めようよいうことである。ビジネスに必要な人数はそれぞれのビジネスの内容によって異なる。
だからといって、10人の人が必要なビジネスはミニマルビジネスとは言えない。ミニマルビジネスは1人でできるビジネスの内容であることが最初の条件となる。
ビジネスを始めようとする人は「ヒト・モノ・カネ」の中で「モノ」つまり事業内容についての検討を重ねても「ヒト・カネ」については検討不足な場合が多い。
ミニマルビジネスは「ヒト」を1人に限定することで、残りの「カネ」についてを検討を重要課題とすることができる。課題として残すだけで解決するためにさらなる検討が必要になる。
カネと〇〇はかからないほうがよい
「カネ」というのはビジネスを行う事業資金である。事業資金には開業資金と運転資金がある。よく言われることは最低でも3ヵ月の運転資金を必要だということだ。
つまり3ヵ月以内にビジネスを軌道に乗せなければならないということだ。もし開業してからビジネスの検討から始めるつもりであれば、あっという間に3ヵ月は経ってしまうだろう。
ビジネスを始めるには準備期間が必要である。準備期間にどれだけかけるかはビジネスの内容によっても異なるが、小規模のほうが準備は行いやすい。外部との打ち合わせも少ないからだ。
実際にビジネスを始めるとカネと同じくらい予定外にかかるものがある。時間である。特に移動時間と待ち時間はビジネスの規模にかかわらず少ない方がよい。ミニマルビジネスなら移動や待ち時間のない自宅からでも始めることができる。
ミニマルビジネスには弱点もある
1人でビジネスを行うということは俗にいう一輪車の自転車操業となる。自分が寝込んでしまえばビジネスはとまってしまう。健康第一というよりは体調に合わせて仕事を調整しなければならない。(私のように病気持ちにとってはかえって好都合なこともあるのだが)
もうひとつは相談相手がいないということである。ちょっとしたことでも、どんなことでも自分で調べなければならない。私は調べる手間を少なくするためにスマートスピーカーや音声入力などを使っている。またLINE・Hangout・Facerimeはいつでも使えるようにしている。
1人でビジネスを行うと時間が自由に使えるだけに必要以上に時間をかけてしまうことがある。これを避けるために1日をスケジュール化して、さらにポモドーロタイマーを使って時間を意識して仕事をするようにしている。
デジタルツールは欠かせないが
その他にもカネと時間を効率化する方法を取り入れている。カネに関して言えば、現金は使わない。現金しか使えないときはATMで引き出して、余った現金はできるだけその日のうちに口座に戻すようにしている。現金の管理はしない。
プリペイドカードとクレジットカード、スマホの電子マネーでほとんど用が足りる。この方法だと使い過ぎを心配する人もいるが、むしろ常に使用通知が届くので使った金額の総額を気にするようになった。使いすぎどころか余計なモノやコトにカネを使わなくなった。
作業の効率化をするためにToDoリストを使っている。ミニマルビジネスを行うようになってからはさらにNotToDoリストを作った。こちらの方が作業効率を上げるのに貢献している。
またメモもどこでも見れるようにデジタルメモや音声メモ、写真メモなどを使っている。確かにいつでもどこでも見れる。ただアイデアが浮かんだときのメモは紙に勝るものはない。アイデアは文字と図で記録することが多いからだ。どうもスマホの手書きモードには馴染めない。
自分で行うか、パートナーを見つけるかは考え方しだい
好きなことを仕事にしたいという考え方があるし、近年はこの考え方を大いに勧める人達がいる。好きなことをするのはよいのだが、好きなことだけしかしないのはビジネスとして成立しない。
やりたくないこと、やらなければならないこと、できないことはあるものだ。そのときに自分で行うか、良きパートナーを見つけるかは考え方しだいだ。パートナーとの意思疎通や仕事結果の評価や管理は行わなければならない。ここにカネと時間を使うかは考え方しだいということだ。