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シンプルライフの空気感には光と風が必要だ

シンプルライフの空気感は光と風|ながらすたいる

 

 

シンプルライフを意識するようになって私が大切にしていることのひとつが「距離感」であることを前回お話した。距離感と同じくらい大切にしていることに「空気感」がある。

 

 

 

空気感とは距離感を保つための空間

 

モノとモノとの距離、ヒトとモノとの距離、ヒトとヒトとの距離、これらの距離の間にある空間が空気感である。空気感は密室や密着した状態は望ましくないし、空気の流れを感じないような配置も望ましくない。

空気感は隙間によって生まれる。隙間からヒトやモノの向こう側が見えることが望ましい。また隙間から空気の流れを感じるほうが望ましい。隙間は空気だけでなく光も通し、光を通すことによって奥行きが生まれる。

同じ広さに同じ家具を配置しても、人によって配置の仕方は様々である。壁際に家具をすべて配置する人もいれば、使いやすいよう部屋の中央に家具を配置する人もいる。家具の配置に正解はないが、そこに心地よい空気感があることが大切だ。

 

空気感とは個別ではなく全体である

 

子供の頃、私が住んでいた家には八畳間の和室があった。なにも置いていない部屋で弟とよくプロレスをして遊んだ。押入れと床の間、その横に仏壇ならぬ神棚があったのを覚えている。窓は大きくはなく、陽の光が部屋の隅々までは届かなかった。

祖母が時折やってくるとその八畳間は祖母の部屋となった。秋は部屋の中央から少し外れた位置に火鉢が置かれ、その上には鉄瓶が乗せられていた。炭の匂いと煎茶のほのかな香りが祖母がいる八畳間の思い出である。

なぜ突然に昔話をしたかというと、空気感というのは部屋や家具、そこに住む人、そこで過ごした時間すべてを意味する。個別の空気感ではなく部屋全体の空気感、調和の取れた空気感が必要なのだ。祖母が他界したときにその部屋の空気感もなくなった。

 

 

 

空気感は空気の流れと光の流れ

 

マンションに住むときには4階くらいがよいと決めていた。窓を開けたときに心地よい風が入ってくるのはこのくらいまでの高さだと思っていた。ただ1階だと場所によっては光が入らないし、北海道の冬を1階で過ごすと雪の日は日中でも暗い。

案の定、4階に住んでみると夏は街路樹の先端をかすめて心地よい風が入ってくるし、冬は除雪された雪の壁もなく、吹雪の日も明るい部屋で過ごすことができた。南北の窓を開けると風が抜ける。虫も入ってこない高さだ。車の音も届かず快適だった。

空気感に大切なのは空気の流れと光の流れである。空気の流れは部屋の中に空間があるだけでなく、外とのつながりにも必要だ。光に流れがあるのかと思うかもしれないが、光にも流れがある。季節によって日中の光の変化を感じられるのも空気感のひとつだ。

 

シンプルライフで距離感と空気感を手に入れるためには

 

距離感と空気感を大切にしたシンプルライフを送るには、家の立地、部屋の間取り、家具の数と配置、そこに住む人の居心地など多くのことを考えなければならない。モノが少ないだけでも、オシャレなだけでも、距離感と空気感は手に入れられない。