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高齢社会だからこそ必要な高齢者のインターネット利用

高齢社会だからこそ必要な高齢者のインターネット利用|ながらすたいる bixlix.com出典: 令和元年版高齢社会白書(内閣府)

 

人生100年時代になり、長期間労働を強いられる(*1)、AIの発達で仕事がなくなる、人口減少時代に経済が鈍化するなどと、21世紀は明るい未来ではなく暗い未来になりそうな話が多くなってきました。(*1:長時間ではなく長期間)

 

 

高齢者は増え続けるのか

 

高齢者の中にはこれから先の21世紀は自分には関係ないと宣う人もいますが、日本全体では2050年までは65歳以上の人口が増え続けます。その後も緩やかに65歳以上の人口は増えつづえけるという上図のような資料をよく目にするのではないかと思います。

高齢化の現状と将来像ー 令和元年版高齢社会白書(内閣府)

平成30年の65歳以上の総人口に占める割合は28.1%(高齢化率)となっています。
では75歳以上の割合はというと14.2%となり、高齢者の半数が75歳以上です。
高齢者を65歳以上とするのはWHOの定義に準拠するものの、65歳という年齢だけを基準にしては時代の変化を正確には把握できません。

 

中医協の高齢化率の予測によれば、2020年から65-74歳の総人口に対する割合は減少し、その後もほぼ横ばいが続きます。一方で75歳以上総人口に対する割合は2020年以降も右肩上がりで増加し続けます。つまり65‐74歳の前期高齢者と75歳以上の後期高齢者の人口の構成比には大きな違いが生じています。

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出典:今後の年齢階級別人口の推計(中医協)PDF

 

 

 

人口構造が変われば社会制度も変わる

 

平均寿命(2018)は男性 約81歳・女性 約87歳の一方で、健康寿命(2016)は男性 約72歳・女性 約75歳となっています。平均寿命は延びても健康寿命はそれほど延びていないにもかかわらず、年金の受給年齢の引き上げ、定年年齢の引き上げ、医療保険の負担割合、介護財源・介護人材の不足など、高齢者が増加するにつれて社会制度が変わってきていきます。

 

社会制度は社会保障・社会福祉に関わることだけではなく、仕事と働き方、生活と暮らし方、健康と自己管理の仕方にも影響が出てきます。これらにまつわる「ヒト・モノ(コト)・カネ」とこれらの要素に関わる「情報・環境」も変化してきます。高齢者ばかりではなく、高齢者の子どもの世代、孫の世代、さらに先々の世代と社会全体へも影響があり変化を余儀なくされます。


ところがこのような社会の変化を予測はしても的確な対応を行うどころか、対応を考えようともしないのが実情です。人口構造の変化は自ずと社会制度の変化を伴わなければならないのですが、制度ができるまで対応しようとはしていません。制度は万人に共通で平等である一方で、必ずしも個人の「仕事・生活・健康」に適しているとは限りません。

 

 

 

#高齢社会への対応を始めるには

 

では人口構造の変化に対応するために「何から始めたらよい」のでしょうか。まずは正しい情報を得ることですが、正しい情報というのは自分にとって都合のよい情報ではありません。正しい情報とは誰がその情報を得ても同じ情報として理解できる情報を意味します。

 

前述の高齢化率を65歳以上の人口比率と考えれば2050年以降まで増加の一途をたどります。元は同じ資料でも高齢者を65-74歳(前期高齢者)と75歳以上(後期高齢者)に分けると中医協の資料で分かる通り前期高齢者は増加の一途とはなりません。もちろん中医協がこれらの資料を作成した背景には医療財源・医療人材が不足しているという背景があるからだと思います。


同じ資料でも複数の解釈ができるなら、なおさらどの情報を信じたらよいかわからなくなります。情報を得るときには、マスコミ(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)、本・論文・刊行物、講演会・セミナーなどの媒体があります。これらの情報の多くはインターネット経由でも得ることができます。

 

ただし、発信者に都合の良い情報が多く発信されるので、正しい情報を得るにはいくつかの情報を比較することが必要です。どの媒体も媒体を売ることを目的としていますし、刊行物においても政府・自治体に都合の良い情報しか発表されないので注意が必要です。正しい情報とは多くの人が共感しやすい情報ではなく、元になっている情報がなにかという情報源を示している情報です。

 

 

 

学びと自己成長が必要になる


その上でどのような解釈をすべきかという付加的な情報があり、その情報に共感できれば正しい情報として受け入れるべきです。共感するかどうかは自分次第ですので、自分自身の考えがなければ多くの人が共感していると思われる情報に飛びついてしまいます。自分の考えを持つためにはなにが大切かというと「学びと自己成長」が必要になります。


年齢に関係なく、高齢者であろうとなかろうと、子供たちにいたるまで「自己成長と学び方」が必要になります。誰もが自分に合った学び方を得るためには、多くの情報を得ることができるインターネットの使い方を学ぶことは欠かせません。インターネットは「あぶない、わからない、むずかしい」と思われがちですが、無知は恐れを生み、知識は勇気を生むのです。


これから先の21席には、やがて初期の医療や初期の介護もインターネットを通じて行われるようになるでしょう。医療や介護に先駆けて高齢者の健康管理はますます重要になり、自己管理を行わざるを得なくなってきます。健康管理はインターネットを使うことで自己管理と専門機関での集中管理も可能になります。

 

 

 

高齢社会は高齢者だけの問題ではなくて高齢者が中心になって解決しなければならない社会です。問題の解決は高齢者の方法で解決するのではなく、最新の方法で解決することで次世代へつなげることができます。そのためにはインターネットを使える高齢者を増やさなければなりません。

 

高齢化率が高いことを問題視するよりも、高齢社会の問題を高齢者任せにしてしまうことのほうが大きな問題ではないでしょうか。