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新型コロナで生活が変わった;自粛と解除

新型コロナで生活が変わった;自粛と解除|ながらすたいる bixlix

 

 

緊急事態宣言の解除

 

4月7日に発令されてから7週目の5月25日に全国的に緊急事態宣言が解除されました。5月25日以前に解除された地域、そして5月25日以降も休業要請が出されている業種もあります。やっと解除されたと思う人も多いでしょうが、緊急事態宣言の解除は新型コロナに対して安全宣言が出されたわけではありません。

 

5月25日時点でも全国で2000人余りの方が入院され闘病生活を送っています。また残念ながら今後も死者が増えるでしょうし、クラスターの発生や第二波が来ることも予測されています。ほっと胸をなでおろすどころか、以前の生活とは違った新しい生活がこれから始まると考えたほうが良いと思います。

 

 

 

10万人当たり0.5人程度以下

 

緊急事態宣言の解除条件は「直近1週間の新たな感染者数が10万人当たり0.5人程度以下」となっています。「10万人当たり0.5人程度以下」では分かりずらいので「20万人当た1.0人程度以下」と考えてみると、全国1734市町村のうち20万人以上の市が130市あります。(20万人以上の町村はありません)

 

緊急事態宣言の解除は都道府県単位ですが、県によっては前述の130市よりも少ない人口の県もあります。20万人以上の市は緊急事態宣言解除後も新たに感染者数の管理が必要になります。私の住む札幌市の人口は190万人ですので、解除条件は直近1週間の新たな感染者数が9.5人となります。

 

札幌市の5月18日から24日までの1日の新たな感染者数は3.4人ですので解除条件に当てはまります。札幌市では発症日と陽性確認日も発表されており、新たに感染者数としてカウントするのが2日ほど遅れています。さらに発症するまでに数日の潜伏期間を考慮すると解除条件に該当する感染日はGW中になります。GW明けの感染者は25日以降にカウントされるので今後も予断を許しません。

 

全国の市町村でもその地域の感染者のカウントが異なると思いまので、5月末から6月中旬まではクラスターと第二波の兆候には十分注意が必要です。緊急事態宣言の解除=安全と考えがちですが、緊急事態宣言の解除は自粛要請の緩和です。まだまだ「となりのコロナ」の可能性がなくなったわけではありません。

 

ここまでは素人の私でもわかる話です。8割おじさんこと西浦教授の実行再生産数から計算された感染状況については下記をご覧ください。都道府県と前述の130市について計算されているともっとわかりやすいのですが・・。

 

では安全宣言はいつで出るのでしょうか。安全宣言はワクチンが特効薬とワクチンが開発され、市中で誰でも受けられるようになったときに、限りなく安全に近い状態になるでしょう。アフターコロナは元の生活ではなく、ウイズコロナという新しい生活にならざるを得ないのです。

 

 

 

外出自粛、三密自粛、手洗い消毒励行の結果

 

緊急事態宣言で自粛要請が行われましたが、自粛要請とは何だったのでしょうか。早い話が「ヒトヒト感染を防げ」ということです。「外出、三密、手洗い消毒」はヒトヒト感染を防ぐための方策です。

 

感染経路には大きく「空気感染・飛沫感染・接触感染」の3通りがあります。私は個人的には空気感染・飛沫感染よりも接触感染に注意していました。接触感染とはウィルスが付着しているところを触った手で口や鼻を触ることで感染することです。この3か月間は手洗いと消毒は頻度を上げて行っていました。

 

自粛生活(Stay Home) で何が起きたか

 

自粛生活では「時間・経済・関係」の3つが止まりました。これらは奇しくも老後の不安である「健康・お金・人間関係」と一致するとろとがあります。おそらく老後生活を送っていた方々は今さら感があったのではないでしょうか。

 

時間が止まる

 

「生きる」ということは継続した時間を持つということです。生きている限りは継続した時間が続きます。 「時間が止まる」ということは生命が死を迎えるということですが、自粛生活で時間が止まるとは活動する時間がなくなることを意味します。

 

常に自宅に居る生活であれば自粛生活でもあまり変化を感じないでしょう。会社へ行く、学校へ行く、病院へ行く、買い物へ行くなど外出をともなう生活をしている人は、時間の使い方が一変したと思います。休みのようで休みでない、買物と病院は不要不急ではありませんが時間をかけずに要件を済ますなど、普段と同じとは言えなかった思います。

 

活動時間をできるだけ少なくしながらも日常の生活を維持するには、今までと同じ生活パターンは当てはまりません。急ごしらえの取ってつけたような在宅ワーク、オンライン会議、オンライン授業などなど急激に新しい生活が家庭中に入ってきました。それもこれも時間を止めないためです。

 

経済が止まる

 

活動が止まることで経済への影響が大きくなることは容易に推測できます。経済が滞れば生活にも支障を来すので国が国民に対して救済手段を行うことになりました。戦中戦後であれば物資の配給だったでしょうが現在では現金給付となりました。

 

国民全体に給付された10万円の他にも、事業主や労働者に対して助成・融資という支援制度が整えられています。給付金や助成金などは現金ですので、車で言えばガソリンの補充です。ところが運転する人もエンジンも動かないままではガソリンだけあっても車は動きません。経済はお金がまわるだけではなく活動が伴わなければなりません。

 

この活動が伴う部分への支援と自助努力が足りないと私は思います。今までと同じガソリンで動く車ではなく電気で動く車に変えるように、仕事と経済も新しい仕組みに変えていく必要があります。過去と同じことをしていたのでは経済は止まったままか、少なくとも経済が発展することはなくなりました。大手も中小も個人も同じです。

 

関係が止まる

 

ヒトヒト感染を防ぐために三密と手洗い消毒がここ数ヵ月で生活の中に入り込んできました。そのために今までの人間関係を築く方法が変わってきました。対面での直接的な人間関係の構築から、一歩下がって間接的な方法での人間関係の構築へと変えるようになってきました。

 

また対面で行う商取引は行わずに間接的な方法での売買と受け渡しが行われるようになりました。以前から人手不足という理由からこのような方法は取られていましたが、新型コロナによって間接的な方法の目的が変わりました。

 

これらは流通と交通に影響を与えただけではなく、その大元となる集まる・集めるという今までの社会の根底にあった交流という名の社会性が打ち砕かれたのです。どうも人づきあいが苦手、集団でいるよりも一人が好き、組織で働くよりも一人で働きたいという人達にとっては大きくはかわらなかたっと思います。が、周りが変わったのですからそれなりに影響もあったはずです。

 

 

 

自粛とは緩やかな社会制限、本来は自分の意志で行うこと

 

制限された社会活動の中で、今までと同じ社会生活を続けようと「方法を変える」という考え方と、今までと同じ社会生活ではなく社会生活の「新たな様式を作ろう」という考え方があります。政府が唱えている「新しい生活様式(ニューノーマル)」という考え方は前者であって後者ではありません。

 

どちらが良いということではなく、どちらが自分に合っているか、どちらが好きか、どちらならできるかという選択をすることになります。ただどちらにせよいいとこどりのような選択は新型コロナに対する対策には有効ではないでしょう。

 

新しい社会生活を「第三のライフシフト」として次回の記事で考えてみたいと思います。

(つづく)