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前回は自宅で1時間以上いる場所となる「寝+食+職」と家族との関係についてお話ししました。少なくともひとり暮らしの在宅ワーク・個室で行う在宅ワーク・生活の場で行う在宅ワークは同じ括りで考えられないことはおわかりいただけたと思います。
今回は在宅ワークを行うために自宅のスペースを広げることを考えます。とは言ってもリフォームではありません。IT化とデジタル化で自宅の内側を広げるのです。IT(アイティ)・デジタルと言われてもよくわからないし、お金がかかるのではと不安になるかもしれませんが、できることから始めましょう。
IT・デジタル化は新しいものですが、古いものにも価値があります。新しいものと古いもののバランスについても後半にお話しします。
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4.自宅を「IT化 ✕ デジタル化」
「IT・デジタル」という用語を見ると、最近の流行り、難しくてわからない、面倒くさいと思う人もいるでしょう。今どきの「IT・デジタル」は、車を運転する人が車の構造を知っているとは限らないし、道交法をすべて理解しているとも限らないと同じくらい利用しやすいです。
「IT・デジタル」をシンプルライフに取り入れるのは、省スペースと省力化のためです。省スペースはモノを少なくすることで家の中が広くなります。省力化は力と同時に時間を節約できます。シンプルライフでは場所と時間の使い方を考え直すことで限られた場所と時間を有効に使えるようになります。
記録としての紙(ペーパー)はもういらない
紙に記録することの良い点は、筆記用具と筆記可能な紙という2つの道具でがあれば記録できることです。悪い点は長期間の保存に場所を取ること、劣化すること、探すのに時間を要することがあげられます。
紙ではなくデジタルで記録することの良い点は、紙の良い点と悪い点の真逆です。さらに紙が安価で2千年以上の歴史があるのに対し、デジタルは記録が紙ではなくディスプレイでしか見ることができなく、数十年の歴史しかないことです。
早い話がデジタルツールを使えるか使えないかということではなく、使う気があるかないかと言いかえることもできます。
収納場所と作業時間
記録している紙が大切なのではなく、記録している内容が大切だということは理解してもらえると思います。記録した内容が自分のためであれば記憶と同じ意味になりますが、他の人のための記録は伝達というコミュニケーションとしての意味を持ちます。
紙に記録することで時間と空間を超えたコミュニケーションが可能になりました。しかしながらコミュニケーションを目的とするならば紙である必要はありません。しかも伝達のスピードに速さが求められる場合は「IT・デジタル」が優っています。
記録とコミュニケーションをデジタル化するにも読み取るにもデジタルツールを使う必要があります。デジタル―ツールを使う=IT化なのです。
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5.「古家具・古道具」を選ぶ
前項が「IT化 ✕ デジタル化」だったのでなんでもかんでも新しいものが良いと説いているように思われるかもしれません。シンプルライフには「良いものを長く使う、自分に合ったものを長く使う」という考え方があります。いま風に言えばサスティナブルになります。
「長く使う」ためには時間がかかります。「IT化 ✕ デジタル化」は時間が経てば常に陳腐化してしまいます。そのたびに買い替えを余儀なくされるのですが、長く使っているものが傍にあると気持ちが落ち着くことを経験したこともあるでしょう。残念ながらそれはデジタルツールではありません。
ヴィンテージ感がある家具を選ぶ
シンプルライフで人気がある量販されている家具といえばMUJIとIKEAです。長く使えるかどうかは商品にもよりますし使い方にもよります。私もスチールのラックを長い間使っていますが大きな支障はありません。むしろ自分は年をとっていくのに家具は新しい雰囲気を保っています。
仕事机もスチールですが古い板材を載せて使っています。こちらは時間が経つにつれて角が丸くなってきました。自宅で仕事をするときは職場で仕事をするときよりもリラックスして仕事ができます。その理由のひとつがはスチールのラックではなく、木製の板材だと思います。
在宅ワークは自分が好きな環境で仕事ができるように工夫ができます。そのための方法としてヴィンテージ感がある家具を使うことをおすすめします。
ロングセラーの道具を選ぶ
仕事には道具が必要です。デジタルツールは新しいに越したことはありませんが、次から次へと買い替えることはできません。仕事道具には筆記用具の他にもハサミ・カッター・付箋など常に手元に置いておく道具があります。
家具とは違いヴィンテージではなくロングセラーを選ぶようにしています。ハサミはALLEX、カッターはOLFA、付箋は3Mというようにです。100均で買うものは一時的な消耗品として割り切って使っています。
ロングセラー商品を選ぶのは、品質が保証されていることで迷う必要がないからです。もちろん新製品には目を通しますが結局いつも使っているものを購入しています。
シンプルライフは新しいものと古いもののバランス
シンプルライフを考えると、繰り返し使うモノとコトに行きつきます。デジタルツールの買い替えはスピードと容量が年々増えているからです。デジタルツールを定期的に買い替えるのは登録したデータを繰り返し使うからです。大切なのはデータですから。
iPhoneが人気があるのは、新しい製品を毎年出しているようでiPhoneシリーズで統一されています。性能がアップし新しい機能が増えても基本的な操作性は変わりません。つまりロングセラーの要素は踏まえつつ、データを繰り返し使えるという本質的な道具とし要素は変わらないからです。
次回はシンプルライフを送るためのモノ・コト、そしてライフスタイルに最も重要な健康管理についてお話しします。