時間の意味を考えながら時間の使い方を考える

時間の意味を考えながら時間の使い方を考える

 

 

「人生とは時間そのものである」と誰かが言ったのか言わなかったのかはわかりませんが、私の頭の中にずっと残っている言葉です。前回は人生という時間の最小単位を1日とし、営利的活動時間・非営利的活動時間・非活動時間の3つに分けて考えることについてお話ししました。この3つの時間はそれぞれ仕事時間・生活時間・睡眠時間(休養時間)に当てはまります。

 

時間の意味よりも時間の使い方を考えてはいないだろうか

 

時間には、1時間、2時間・・というように単位として使う時間と、勤務時間、睡眠時間というように時間に意味を持たせる2つの用途があります。時間の単位はかつては地球の自転(約24時間)から導き出され、現在はより正確なセシウム原子の波長(※)から導き出されています。(※セシウムの波長=9,192,631,770分の1秒)このように時間の長さの単位は変えることができません。

ところが時間にどのよう意味を持たせるかは人によって違いますし、そもそも時間に意味を持たせるのは人間だけです。どのような意味を持たせるかによって人生は変わります。またどのような意味を持たせるかは年齢によっても変わります。乳児にとっては時間は意味がありません。必要な時に眠り、必要な時に起き、必要なときに声をあげます。

幼児になると家族内で時間の意味を学び、就学時には学校生活で時間の意味を学び、時間の観念を身に付けます。就学が終わり仕事に就くと職業によって時間の観念が変わります。就学と就職を通して学ぶのは集団生活という共通の時間の使い方です。集団生活では時間の意味を考えるよりも、時間の使い方を考える日々を送るようになります。

その結果、時間の意味より時間の使い方が上手くなることを何十年も考えて過ごしてきたのではないでしょうか。

 

時間の使い方が変わる時期に時間に対する考え方を変える

 

時間管理術には多くの方法があり、数多の本で知ることができます。ところが時間管理術に興味がなくなる年齢的な時期があります。特に定年になり仕事の時間がなくなると、時間を管理する、時間を上手に使う必要を感じなくなってしまうのではないでしょうか。時間の使い方が変わる代表的な時期であり、時間に対する考え方を変えるべき時期でもあります。

他にも時間の使い方が変わる時期があります。例えば、役職に付き現場の仕事よりも管理する仕事が増えたとき、働いているという感覚が以前よりもないにもかかわらず給料が上がることがあります。この時期も時間の使い方が変わり、時間に対する考え方を変える時期です。女性なら子育てが終わったと感じたとき、家事のやりくりをする必要が薄れたときも時間の使い方が変わる時期で、時間に対する考え方を変える時期といえます。

今までの時間の使い方と比べて時間に余裕ができたときが、時間の考え方を変える時期だといえます。

 

時間の意味が変われば時間の使い方も変わる

 

時間の使い方が変わったときには、時間を上手に使うという考え方から、時間に対する考え方を改めなければなりません。時間の使い方を変えるだけではなく、時間の意味も考え直すことで新たな時間の使い方を見つけ出すことができます。

50代60代はまさしく時間の使い方を変える時期です。ただし50代60代という20年間をフルに使って時間を変えるのでは時間がかかりすぎです。時間の意味と使い方を変えるために時間を使うという本末転倒になってしまいます。

すでに時間の使い方と意味を考え直す時期に入っている人もいるかもしれません。まずは「時間の意味を考えながら時間の使い方」を見直してみてはどうでしょうか。